天才たけしの元気が出る日記

.□ 2/2 コンプリート。 □.
冷たい風が吹き荒れてすこぶるに寒い日だった。
道行く人は皆顔を伏せて、「ひゃー」なんて小声を人知れず発したりしていた。
入間はたぶん都心よりも気温が3度から5度は低いはずだ。
そんな冷たさがきりっと身を引き締めてくれる。
なんて言えるうちはまだ良かった。
秩父おろしが吹き荒れると体感温度はぐぐっと下がり、表を歩くのが苦痛になってくる。
こりゃあ今日のゴンの散歩は無しだな、さてどうやって家でやつの体力を奪い鬱憤を晴らそうか?

日が暮れる頃、風は止み、体感温度がぐぐっと上がった。
これなら散歩もできる、と家でお待ちかねだったゴンを外に連れ出すことができた。
ずいぶん日が長くなった。
5時になれば真っ暗だったのに、5時半を過ぎても薄ぼんやりとしていた。
暗くなるとゴンのウンチを探すのが困難だった。
一箇所に溜めてくれればまだいいのに、ゴンというやつは踏ん張ってのそのそと動きながら産み落とす。
いっこ、にこ、さんこ、、、点々と落としていくので、暗いとなかなか全てゲットできないのだ。
携帯を開き、その灯りで探さなきゃならない。
けどだいぶ日が暮れるのが遅くなったおかげで楽にコンプリートできるようになった。

気付いたらもう2月。
2月は29日しかないから終わるのが早いだろう。
すぐに3月になる。
春までもうすぐだ。

春にはアコースティックバンドでちょこっと遠征しようと思っている。
それまでに第2弾、第3弾のCDを用意できるように今レコーディングを頑張っている。
第1弾「入間だより」はおかげさまで、予想以上の売れ行きだった。
通販はひと段落した。
北は北海道から南は九州まで、色んなところに郵送した。
俄然やる気が出るってもんだ。

週末は入間so-soでのライブ。
「たけしくん、あそぼ」も第3回目になる。
じゅんこちゃんの歌がこの町でどんな風に響くか楽しみだ。
遠くから入間へ来る人は、寒さを甘く見ないように、あったかくしてお越しいただきたい。
店に辿り着きさえすればあったかくて美味いもんがいっぱいあるのでお楽しみに。
ではでは。

.□ 1/23 ちょーどいい。 □.
ヒロセコウミさんだったと思うが、いつだかテレビで言っていたのだけれど。
まだそんなに売れてなかった頃、レコーディングを終えてしばらくL.A.で休暇を過ごし、日本に帰ってきてみたら自分の曲が大ヒットしていて、嘘みたいでビックリした、というようなことがあったらしい。
そんなに売れてなかったのにL.A.にしばらく行けるほどだから売れてないっていっても俺なんかよりはずっとずっと売れてて、まあ中の上くらいはいってたんだろうなあと思った。

このほど1週間日本を離れて、旅先でボーっと妄想してたことはまさに彼女のような話が自分に起こっていないかなあってことだった。
携帯電話もつながらないし、インターネットも無いようなとこだったから(あったのかな?よく知らん)、そんなことが起こってても自分にはわからない。
帰ってきて、携帯の電源を入れたらすぐ電話がかかってきて
「おい、たけし!大変なことになってるぞ。入間の歌が話題になって、通販の申し込みが殺到して、問い合わせもパンクして、CD化の話が何社からも来てる。お前一体どこで何してたんだ?!!」なんて。
そこで僕は
「ああそうっすかあ、けどCD化はしなくていいっすよ。あれは1枚1枚自分で作って送るから。1万枚でも100万枚でも、何年かかってもやりますよ。あれだけは誰にも任せないっす」
なんて言い放つのだ。

話がでっかくなって人が群がってきて、人が増えれば増えるほど人件費もかかって、よくわかんない奴の懐にまで金が流れていって。
いつの間にか、いろんな人の生活までも肩にのしかかってきて、締め切りに追い立てられて、何も作れなくなってノイローゼになり、ふらふらっと桑田さんの昔の曲なんかちょっとパクったりしたらそれがバレて、ミヤネヤかなんかで糾弾されて、非難ごうごうで、tennsaitakeshiのメールに悪口やらがいっぱい来ちゃって。
そんなんはゴメンだ。

静かに暮らしていたい。
浮かんだときに曲を作って、歌って、レコーディングして、手売りして、通販して、そのお金で旅に出たり、犬のエサ買ったり。
そうだその前に、メンバーのみんなにお礼しないと。
まだみんなにはなんにも返せてないんだった。
だとしたらもうちょっと売れないことには。
中の下くらいかな。

みんなが暮らせるくらいお礼できて、自分は休暇でL.A.に行ってカジノでスッテンテンになってもまあすぐ忘れるくらいで、奥さんにちょっと怒られて、犬に小指くらいを噛まれて、それくらいで済んで、食うに困らずのんびり暮らせるくらい。

ん?となると中の下くらいでいいのか?
だいたい今の日本で中の下ってどのくらいだ?
中の下くらいでアルバイトせずに食ってるのか?
無理だろうなあ。
今みんなきついだろうからなあ。
となると最低でも中の上くらいいかないと。
大ヒットする前のヒロセコーミくらいはいっとかないと。
けどそのくらいになるとスタッフの数もそこそこにいて、その彼らの生活も両肩にかかっていて、、、。
おかしいな。
そんなに人を抱えず、歌って食っていけるのってどのラインだろう?
ラインっていうくらいだからあんまり幅は無いだろうな。
バカ売れもせず、誰も知らないわけじゃないあたりのギリギリラインをツーーーーッと歩いていくっつうのもかなり大変なとこなんだろうな。
みんなだいたい行ったり来たりだろうからね。
そしてずっと平行線っていうのも続けるには無理みたい。
多少でも右肩上がりじゃないとバンドなんてのはすぐ休止だ、解散だ、ソロ活動だって話になるしな。

となると日本に帰ってみたら大ヒットなんてのは反対に大変まずい。
なんてもやもやしながら帰国してみたら、携帯にはそんなものすごい電話はかかってこず。
家に帰ってメール見てみたら、ほうほう、良かった嬉しいなってくらい注文がコンスタントに来ていた。
丁度いい、丁度いいってのが一番丁度いいのだな。


 

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